ネットオークションもECサイトの一種

ネットを通じて通販事業を行う際には、企業ではなく個人がECサイトを開設する場合でも「特定商取引法に基づく表記」を記載しなければならない。つまり、一人ではなく家族で一緒に住んでいたり個人情報を一切明かしたくない場合でも、事業者の氏名・住所・電話番号といった情報を公開する必要がある。これが大きなハードルとなり、ECサイトを開設したい気持ちはあっても一歩足が出ない個人がとても多いと言われてきた。しかし、個人が気軽にネット上で商売を行う方法はわずかながら存在する。

ECサイトとは通販サイトだけを指すのではなく、商取引が完全にオンライン上だけで完結するメディア全般を指す。つまり、例えばネットを通じて音楽や映像を有料配信(販売)しているようなメディアはECサイトに分類される。またネットオートクションあたりも対面形式で商取引が行われるわけではないため、ECサイトにあたるわけだ。そして、このCtoCビジネスの代表格であるネットオークションであれば、取引相手に個人情報を明かす必要はあるものの、ネット上で自分の住所・氏名等を公開する必要はない。

そのため、ネットオークションは個人情報を公開する事なくネット上で商売をしたい人達にとって絶好のサイドビジネスとして人気を博してきた。取り扱う商品と希少性によって、個人が多くの利益を得ることも決して不可能ではない。出品方法は簡単でスマホさえあれば特に初期コストを必要としないほか電話の応対も不要なため、夜の時間帯や休日に作業時間を確保できればそれでOKである。